変音機紀行

最近は音楽の話から外れたものが多いなぁ〜・・・
ということで、久々にVSTiのレビューでも。

いつもは『フリーのインストゥルメント』を中心に紹介しているのですが、
今回は『フリーではないインストゥルメント』をご紹介しようかと・・・。




っていうか、前回のVSTでご紹介した『Vocaloid』はフリーじゃないっすね。(笑)
まぁ、それはさておき・・・。
(Vocaloidを含め、過去のレビューは、ホームページの『変音機紀行』で公開してます。)



今回ご紹介予定のVSTは、私の中ではまさに『mp3化の中心』的存在。

うちのホームページでは28曲のmp3を公開(素材、リメイクなども含めて)しているみたいですが、
少なくとも半数以上はこのVSTをどこかで使用しています。





少ないように聞こえるかもしれませんが・・・。(苦笑)

この28曲のmp3の中には、効果音だけで組み立てた曲(?)や、ループ素材を中心に組み立てた楽曲なども含まれまして・・・。
そういう曲を省いて(MIDIで作った楽曲で)考えると、今回のVSTの使用率はほぼ100%なのですよ〜。

と言い訳めいたことを書いてみる。(笑)




 あと、覚えておられるかわかりませんが・・・。
今年の4月から5月あたりで、
「リリースが延期されました〜。」
というようなことを書いていたことがあるのですが・・。
それは、実は今回のソフトに関することでした。
(ちなみにそのときの記事はこちら。)








ということで、今回は・・・・。


Yellowtools
Independence Pro









『Yellowtools』社の『Independence Pro』をご紹介!!


で。
このソフトは、(先ほども触れたように)4月予定から延期され、
5月にリリースされたソフトなのですが、
実は私は前バージョンの『Independence 1.0』のときから使ってまして・・・。

今回のレビューでは、
そんな前バージョンとの比較を交えつつお伝えしていこうかと・・・。
(どれだけ触れていけるかわかりませんが・・・。)





 ではでは、レビューに入っていきますが・・・。

『Independence』というシリーズは、簡単に言うと『総合音源モジュール』
『総合』というだけあって、
ドラム、ベース、ギター、ピアノ、ストリングス、ホーン、パーカッション、シンセなど、
あらゆる楽器の音源を備えたソフトで、
その音源の総容量は64GBと、かなり大きいソフトです。
(ちなみに、前バージョンは17GBでした。)


今回紹介のIndependence Proは、
前バージョンIndependence 1.0の延長線上のグレードアップ版である『Independence 2.0』と、
ライヴなどでの使用を目指した『Independence Live』
あと、エフェクトを扱える『Independence FX』という3つのソフトで成り立ってます。





まず始めに、メインソフトである『Independence 2.0』から紹介を・・・。



(レビュートップの画像と同じです。)


こちらが『Independence 2.0』のメイン画面。
画面左側の部分で、トラックを増やしたり音色を変えたりして、
右側の部分発音の仕方を変えたりエフェクトをかけたり出来ます。

見づらいですが、右側上部はタブになっていて、
そのタブで(右側部分を)ミキサーにしたり、そのほかの設定画面に換えたりも。


いまご覧いただいてる画面の右下にあるのがエフェクトの部分なんですが、
ここでのエフェクトはそのトラックのみにかけるもの。
ミキサーの中でだと、複数のトラックにまとめてエフェクトをかけたり、
バスにかけたりすることも出来ます。

『複数のトラック〜』『バスに〜』も、やっていることはほとんど同じことなんですが、
別のものとして存在しているので、あえて書いておきました。)




ちなみに、写真で選択中の音源はベースで、
右下に見えているエフェクトはキャビネット(アンプ)のエフェクト。
他のキャビネットを選択できたり、同じような種類のエフェクトとして、
プリアンプマイクのエフェクトなんかもあります。
もちろん、リヴァーブやイコライザーなど、一般的なエフェクトもあります。



正直なところ、見た目や操作方法に関しては、
ほとんど前バージョンと変わらないのですが、
『Independence 2.0』では他のVSTを読み込んで扱えるようになりました。






が。
このソフトでVSTも一緒に扱ったほうが、動作がよくなるのかもしれませんが・・・。

どーも、プリセットなどが扱えなくなるみたいなので、
基本的にこの機能は使ってません。(苦笑)








 お次は、Independence Proで初めて登場の『Independence Live』を。








ということで、写真も載せてみたものの・・・。

使うことがないので、全くと言っていいほど、よくわからないです。(苦笑)

ので、簡単な説明くらいを・・・。


『Independence Live』というだけあって、このソフトはライヴ用に開発されたソフト。
外部コントローラーのボタンとリンクしてやることで、
リアルタイムで音色やエフェクトの切り替えが出来ます。

色合いも、暗闇でもわかりやすいようにと設計されているみたいです。







こんな感じです。(苦笑)










最後に、こちらもIndependence Proで初めて登場の『Independence FX』を。





このソフトは、『Independence 2.0』に収録されているエフェクトを、
『Independence 2.0』を通してない音にもかけられるようになるソフト。

ホストアプリ(Sonar、Cubaseなど)の、
オーディオトラックのエフェクト
で読み込めるタイプのもの。



先ほどの『Independence 2.0』本体の紹介のときにでたような、
キャビネットプリアンプマイクなどをはじめとする、
数多くのエフェクトが自由に使えるのももちろん嬉しいことなのですが・・・。


この『Independence』というシリーズには、
「Origami」
(オリガミ)と呼ばれる、

大きなホールなどを再現した高性能なリヴァーブ

が収録されてまして・・・。

それが『Independence』ではないトラックでも扱えるようになったのが、
非常に嬉しい!!
『Independence 2.0』では、サラウンドなどの機能も追加されているみたいです。











・・・と、このように素晴らしいソフトなのですが・・・。


やはり、大容量の総合音源ということだけあって、
使用すると(ホストアプリなども含めた)全体的な動作が少し遅くなります。

※このソフト自体の速さは、大容量の割には速いんじゃないかなと。
ただ、音色を読み込むときには、ちょっと時間がかかりますが・・・。





あと、個人的にちょっと残念なのは・・・・。

使い始めた当時は、そこまで重要になってなかったので、
特に気にならなかったのですが、
最近ではかなり使用頻度が増えているオルガンの音源が無いこと。
(『素晴らしいパイプオルガンの音色』は収録されているんですが・・・。)


シンセの音色を変えていくことで、近い音を作れるとは思うのですが、
やっぱりオルガンという音は欲しかったなぁ・・・と。





それと、もう一つ・・・。
これは『Independence』というソフトの気になった点というよりも、
『Independence』を取り扱っているメーカークリプトンさん)への
要望という感じですが・・・。(笑)


『Translator』でおなじみのアメリカのChicken Systemsというメーカーが、

『Translator - Independence Edition』

というソフトを開発、発売してまして・・・。


このソフトがあれば、
Native Instruments『Kontakt』『Battery』
Cubase
でおなじみのSteinberg社の『Halion』
Tascam
社の『GigaStudio』など、
数多くの有名な音源が『Independence』上で扱えるようになるんですが、
このソフトを取り扱っておられないんですよねぇ・・・。


お願いですから、取り扱ってください。m(_ _)m
(ここで書いてもしょうがないかな・・・、と思いつつ。(笑))





最後に・・・。
今回ご紹介したのはIndependence Proというものですが、
機能縮小版で廉価版の『Independence Basic』というものや、
フリーソフト版『Independence Free』というものもあります。


『Independence Basic』は、
(若干機能が縮小された)基本ソフト『Independence 2.0』と、11GBの音源というもの。


『Independence Free』のほうは、
(機能が縮小された)基本ソフト『Independence 2.0』と、2GBの音源。

『Free』のほうは、先ほども書いたようにフリーソフトですが、
結構使えると話題ですので、気になった方はぜひぜひ使ってみてくださいな〜。
(確か、ダウンロードにはユーザー登録が必要だったと思います。)


yellow tools : http://www.yellowtools.us/

(もちろん、すべて英語です。)




ついでに日本の販売元・・・・っていうか、クリプトンさん。

クリプトン・フューチャー・メディア : http://www.crypton.co.jp/

『Free』のダウンロードに関してなども詳しく掲載されてますので、
このアイテムに関して詳しく知りたい方は、こちらにどうぞ。



MiyaFactory的ぶろぐ。 2007/08/16の日記より。



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