ということで、使用感なども織り交ぜつつ、簡単なレビューをば。
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VSTなどのレビューでは毎度のことなのですが、
かなりマニアックかもしれませんので、ご了承ください。(苦笑)
Crypton Future Media
Vocaloid 2
"CV02 鏡音リン/レン"
というわけで、リン/レン・・・というよりも
Vocaloid 2のレビューをはじめたいと思いますが・・・。
一応、数日前に公開した楽曲も置いておくので、
まだ聴いておられない方は、聴いていただきつつ、
今回のレビューを読んでいただけるといいかもしれません。
※音量注意!
(mp3アイコンからダウンロードすることも可能です。)
レビューレビューと言っておりますが、試行錯誤途中のレビューゆえ、
ハッキリできないところもあるかもしれませんが、ご理解ください。
あと、使い始めて間もないヤツによるレビューですので、
今まで使ってこられた方にとっては当たり前のことを書いているかも知れませんが、
その辺もご理解ください。
ということで。
タイトルの下にある写真が、Vocaloidのメイン画面。
ちなみに公開した楽曲のサビ入り口のあたりです。
上の部分がピアノロール形式の入力画面で、
他にも発声させる言葉やビブラートなどを確認できる部分。
この部分で、音符の入力や歌詞の入力、
入力した音符からプロパティを開きビブラートを変化させたりします。
歌詞に関しては、ひとつひとつ入れることも出来ますが、
一気に入れる『流し込み』という方法もあります。
ただ、漢字や英語を使うことは出来ません。
よって、歌詞はすべてひらがなで入れていくことになります。
英語歌詞の場合は、発音を元に入れていくという感じかと。
で、下の部分がヴェロシティやピッチベンドなどといった調整できる部分ですね。
このほかに、
明るさを変化させるブライトネス、
息の感じを出すブレシネス、
声の音質を変化させるジェンダーファクターなども、
ここで表示し変化させることができます。
さらに下の部分に『Singer』と書かれた部分と、
『Track』と書かれた部分があるのが見ていただけるかと思いますが・・・。
『Track』は表示するトラックを確認、選択できる部分。
今回の楽曲の場合、メインとコーラスで2トラック使用しているので、
この部分には2つのタブが表示されてます。
『Singer』という部分では、そのトラックを誰が歌うかが表示されています。
もちろん、途中で交代させることも出来ます。
リン/レンのほかに、初音ミクやSweet Ann、Primaなど、
Vocaloid2としてリリースされているソフトがインストールされていれば、
おそらくここで変更することが出来るんだと思います。
カイト、メイコなど、初代Vocaloidがインストールされていても、
基本的なシステムが違うものなので、一緒に使うことは出来ないと思います。
違ったらすみません。(苦笑)
ただ、リアルタイムで同時に発声させるのは、
4トラックくらいが限度のようなので、それ以上多くなっている場合は、
データとして一度書き出す必要があります。
使えるインターフェースはVST / Stand Alone / Re Wireの3種類。
(パッケージに記載されているものがこれだけ。)
私の使い方は、
メインシーケンサーであるSonarとリン/レンをRe Wireで接続させてます。
なにか一つパラメーターを変更させるたびに同期させないといけないのが難点ですが、
Sonarでエフェクトをつけると、
歌声のほうにもちゃんとエフェクトがかかってくれるので便利かな。
ただ、楽曲としてエクスポート(書き出し)する場合、
Re Wireのままで行ってしまうと、なぜか曲の途中で歌声が出なくなってしまうので・・・。
一度、VocaloidのほうでWavに書き出してから、Sonarにインポートさせてます。
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と、書いている途中で思ったんですが・・・。
もしかして、
リアルタイムのままでエクスポートしようとしてるからそうなるだけであって、
一度Vocaloidでデータとして書き出してしまえば、問題なくなるのでは・・・・??
あとで、試してみます。
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ということで、試してみたところ・・・。
データとして書き出してエクスポートすれば、
歌詞が途中で途切れないということが判明しました。
ちなみに、『データとして書き出す』といっても、
Wavとかmp3とかにするっていう、
いわゆる外部に別の拡張子で保存するというものではなく、
そのソフトの中だけですぐに発音/再生できるようにしている
っていう感じでしょうね。
なので、試したことはないですが、書き出した状態では追加に入力したり、
メロディーを削除したり出来ないはずです。
(出来たとしても、その状態で再生はされないんじゃないかと。)
Sonarでいうところの、VSTiのフリーズ機能っていう感じ。
最後に、リン/レンの歌声に関していくつか。
はじめのほうで登場した、声の音質を変化させるジェンダーファクター。
これは、数値を高くすると声質に太さが加わりソウルフルな歌声になり、
逆に低くすると細くなってアニメっぽい声になるという代物ですが・・・。
楽曲の途中で使うことで歌声にメリハリをつけたり、
発声が弱く感じる部分で数値を高くすることで、よりハッキリとした歌声にする、
という使い方も出来ますね〜。
実は公開した楽曲でも、何箇所かこの手法で太くさせてる部分もあったりします。
あと、おそらくこれは基本的なことなんだと思いますが・・・。
『いくつもの〜』という風に音を伸ばす場合、
はじめに『の』と発音させ、
伸ばす部分は母音である『お』で伸ばすという方法は非常に重要だなと。
(もちろん、ヴェロシティは少し下げ気味にしておきます。)
これをするだけで、
ロングトーンの発声がずいぶんと人間らしくなるといいますかね〜。
間を空けずに次の歌詞が入ってくる場合、
その次の歌詞に入るときの違和感が少なくなるというか・・・。
ただ、やりすぎると、逆に人間らしさが損なわれていくので、
そこらへんは注意ですが・・・。
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ミクではどうなのかわかりませんが、
リンの『ら』の声はちょっとクセがありすぎるので、
『ら』のロングトーンとかでは確実にこの手法を使わないと、
冗談抜きでキツイのです。(苦笑)
あと、最後にVocaloid関連の情報を。
ご存知の方も多いかと思いますが、08年6月6日現在、
クリプトンさんの公式ページ
をご覧いただくと、
鏡音リン/レンの項目がはがれかかっているのが見えるかと思いますが・・・。
なんとリン/レンは08年7月頃に『ACT 2』へと進化するそうで、
それを匂わせて『はがれそうな状態』になってるみたいです。
『ACT 2』では、より発音がよくなり、さらに扱いやすくなるとの事。
『ら』の発音もきれいになっているかもしれません。(笑)
ちょっと前に、動画でレンが歌っているのを見ましたが、
かなりちゃんと歌えるようになってました。
現時点では正直、コーラスとしては使えても、
メインヴォーカルを任せることは難しいです。(苦笑)
ちなみに『ACT 1』を持っている場合、ちゃんと製品登録してあれば、
『ACT 2』がリリースされた際にはディスクを送ってくださるそうです。
なので、お持ちの方はちゃんと製品登録しておきましょうね〜。
※MiyaFactory的ぶろぐ。 2007/06/06の日記より。