コラム No.024
オクターブ・チューニング
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ギターのセッティングに関することなんですが、
あまり知られていなかったり、
ギターに詳しい方でも、結構忘れてしまっていることというものが存在します・・・。
それは『オクターブ・チューニング』の存在。(苦笑)
(チューニングにチューナーを使っていると、余計に忘れがちなものです。(苦笑))
昨日もご紹介したように、(6弦の)ギターという楽器を何も押さえない状態で太い弦から鳴らした場合、
E(ミ)、A(ラ)、D(レ)、G(ソ)、B(シ)、E(ミ)
という順番に並んでいます。
で、フレットを一つ進むたびに半音ずつ上がっていくので、
12フレットには1オクターブ上の同じ音が存在します。
(『フレット』とは指板にある金属の棒みたいなの。詳しくはこちらをどうぞ。)
※ピアノなどの鍵盤で見た場合、C(ド)の音から1オクターブ上のCの音まで13音ありますが・・・。
ギターの場合は、何も押さえていない状態である0フレットが存在するので、
12フレットがオクターブになります。
『オクターブ・チューニング』というのは、その12フレットで行うチューニングのこと。
このチューニングを行わないと、低いフレットでの演奏はしっかりしたピッチなのに、
高いフレットに移動するにつれてピッチにズレが生じ、
オンチなギターになってしまうわけです。
ついでなので、チューニング方法も書いておきますと・・・。
1. まずは、普通に開放弦(何も押さえない状態)でのチューニングを合わす。
2. 次に、12フレットを押さえて鳴らし、
そのあと(同じ弦の)12フレットの上で『ナチュラル・ハーモニクス』を鳴らす。
(フレットの上で弦に指を軽くふれさせた状態で鳴らすと『ポーン』という高めの音が出ますが、
それを『ナチュラル・ハーモニクス』といいます。)
3. 12フレットを押さえて鳴らした音と、
『ナチュラル〜』で鳴らしたときの音の誤差を聴く。
(チューナーの場合、見る。)
このとき、ほぼ合っていれば『オクターブ・チューニング』は
ちゃんとチューニング出来ています。
(おそらく、完全に一致することはほとんど無いんじゃないかと・・・。)
大きくズレていた場合は、弦高の高さを調整したり、
ブリッジの場所を移動させたりして調整します。
(方法はギターによって大きく異なるので、説明書やネットででも探してみてください。)
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とまぁ、こんな感じです。
ギターをお持ちの方で、このチューニングを知らなかったという方は、
ぜひぜひ実践してみてください!
あと、ブリッジの調整や弦高の調整をする際は、
弦を十分に緩めた状態で行わないと、
弦に負担をかけてしまいますのでお忘れなく。
※MiyaFactory的ぶろぐ。 2008/01/24の日記より。
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