今までの

第33回

読んでいただく前に・・・・。
『アーティスト名』が『
濃い青』。『盤名』が『オレンジ』。『曲名』が『』。
『重要事項』など強調したい部分が『
』で書かれています。


前回の日記にて『とあるアーティスト』が登場したので、
その方のCDレビューを行いたいと思います。

(前回の日記はこちらのリンクからどうぞ〜。)







ということで今回は・・・。


『Jaco Pastorius』
Jaco Pastorius




『Jaco Pastorius』(ジャコ・パストリアス)『Jaco Pastorius』をご紹介!!
(邦題:ジャコ・パストリアスの肖像)








ジャコパスといえば、昨日もご紹介しましたが、
ジャズ・フュージョン系天才ベーシストと呼ばれるアーティストで、
87年に35歳という若さで他界されているのですが、
現在も多くのアーティストに影響を与えています。
(原因は喧嘩による負傷のためだそうです。)



また、多くの方がご存知のことと思いますが、
もともとは『ウェザー・リポート』のメンバーで、
リポートを代表する楽曲『Birdland』で聴ける
『インパクトのあるベースライン』は彼の手によるものです。



Birdland(バードランド)は、
以前CDレビューにてご紹介した
『Heavy Weather』というアルバムに
収録されています。

私のホームページ 『音楽室』というコンテンツにて、このアルバムのレビューが公開されています。よかったら、ぜひぜひ。)





また、作曲家としても素晴らしい腕を持ち、
2枚のソロアルバムで聴ける楽曲はとてもカッコいいです。
(今回のレビューではじめて知ったんですが、ソロアルバムは2枚しかリリースされてなかったんですね〜。)










ただ、晩年は本当にボロボロで・・・。
(前回の日記では書いてませんでしたが・・・。)


アルコールやドラッグに体を蝕まれ、それらを買うために飛び入りで演奏したり、
知り合いのミュージシャンの楽屋に行ってお金をせびったり・・・。

さらには路上で自分のCDを売り歩いたり、
愛用のベースまで売ってアルコールやドラッグを手に入れていたそうです。



他にも、ステージで演奏中にフラフラと舞台から消え、
どこかをウロウロした後ステージに戻ってきた、なんていう話も。(苦笑)
(ウロウロしてる間もベースを演奏していたらしい・・。このエピソードは向谷さん(カシオペア)の本で読んだんだったかなぁ・・。)



本当に壊れている・・・としか言いようがないですね・・・。











さてさて、今回のアルバムの収録曲ですが・・・。

基本的な部分はジャズフュージョンの色が出ているんですが、
他にもファンクR&Bの要素などが上手く混ざっていて、
ノリの良いグルーヴィーな楽曲が多いです。


参加アーティストもかなり豪華で、
ランディーマイケルブレッカー・ブラザーズや、
ハービー・ハンコック

ナラダ・マイケル・ウォルデン

サム&デイヴ

ウェイン・ショーター
レニー・ホワイト
など。




このアルバムの最大の目玉は、なんといっても1曲目の『Donna Lee』


この曲は
アルトサックス奏者
チャーリー・パーカーの楽曲なのですが、
このアルバムに収録されているこの曲はホーンなどを一切使わず、
ベースパーカッションだけという非常にシンプルな編成での演奏。

ただ、それが本当にスゴイ!!



なんというか・・・、テクニック的なことも然ることながら、
この曲で聴けるベースのなめらかさ表情の豊かさは本当に驚きます。







これはもう、本当に言葉では言い表せませんね・・・。
なので、ぜひ一度は聴いてみてほしいです。









ジャコパス作曲作品ということで一番気に入っている楽曲は、
9曲目の『Forgotten Love』

これまた、ピアノストリングスだけという割とシンプルな編成の楽曲なんですが・・・。


この楽曲の最大の魅力は変化








あまり多くを書いてしまうと、楽しみが半減しちゃうかもしれないので、
気になった方はぜひぜひ聴いて確認してみてください!


ちなみに、この曲でピアノを奏でているのはハービー・ハンコック







他にも、
ベースのソロ曲ハーモニクスが美しい
『Portrait Of Tracy』(トレイシーの肖像)や、
ノリのいい演奏が楽しめる『Kuru / Speak Like A Child』
『(Used To Be A) Cha-Cha』など、
楽しんで聴ける楽曲が多く収録されています。


(このアルバムに収録されている楽曲の半分が10代のときに描いた曲だそうです。(汗))







楽器を演奏される方、特にベース弾きの方は、
絶対に一度は聴いておくべきアルバムだと思います!!


楽器を演奏されない方でも、
このアルバムが気になった方はぜひぜひ聴いてみてください!!



MiyaFactory的ぶろぐ。 2008/01/18の日記より。




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