今までの

第7回

読んでいただく前に・・・・。
『アーティスト名』が『
濃い青』。『盤名』が『オレンジ』。『曲名』が『』。
『重要事項』など強調したい部分が『
』で書かれています。
(第6回目から上の設定(?)を取り入れております。1〜5回目まではそれを適応しておりません。)


皆さんは、
「ブルーノート」
というレーベルをご存知でしょうか?
1939年に『アルフレッド・ライオン』という人物によって設立された、
音楽史上初の『ジャズ専門レーベル』です。
ジャケットのデザインもオシャレなものが多く、
インテリアとして飾っても良い感じです。
(昔、近所の大手家具屋さんで『サイドワインダー』のCDが飾られていました。)
最近では、そのレーベルからリリースされた名盤が
CDで1500円という手が届きやすい値段で再リリースされ、人気を博しました。
(発売元は『東芝EMI』です。)
今回はそんな『ブルーノート・レーベル』からリリースされたCDで、
個人的にお気に入りなアルバムを紹介したいと思います。


Midnight BlueKenny Burrell


ジャズギタリスト、『Kenny Burrell』(ケニー・バレル)の作品で、
私が初めて買ったジャズアルバムだったかと思います。
今でこそ、いろいろな楽器がメインのアルバムを聴きますが、
ジャズに触れ始めた当初は『ギター一心』みたいなところがあったので、
「『ジャズ・ギタリスト』のアルバム」というだけで選んだように思います。
(同時期にはウェス・モンゴメリーなども聴いてました。)

このアルバム・・、というかケニー・バレルという方は、
『ジャズ』というよりも、
『ジャズ・ブルース』というスタイルを持った方なので、
『ジャズ好き』の方だけでなく、『ブルース好き』の方にも好まれます。
また、ボディーの大きな『ギブソン Super400』という
ギターから紡ぎだされる太く豊かな音は、
聴く人の耳や心を落ち着かせてくれます。


メンバー
ケニー・バレル  (ギター)

スタンリー・タレンタイン  (テナー・サックス)
メジャー・ホリーJr.  (ベース)
ビル・イングリッシュ  (ドラムス)
レイ・バレット  (コンガ)



Somethin' ElseCannonball Adderley


「ブルーノートといえばソニー・クラーク『Cool Struttin'』コレ!
といえるくらいの、ブルーノート・レーベルを代表するアルバムです。
メインはアルト・サックス・プレイヤーの
『Cannonball Adderley』(キャノンボール・アダレイ)という方なんですが、
ジャズ時代の『Miles Davis』(マイルス・デイヴィス)が共演してます。
マイルスは、後に『ファンク』や『エレクトリック』な要素が強くなっていきます。)
というかアダレイの才能を見出し、
発掘したのが他ならぬマイルスだったので、
この共演が実現したんでしょう。

アダレイの演奏もすばらしいのですが、
やっぱりマイルスの演奏は更に素晴らしく、
なかなか言葉では表現しづらいのですが、
「幼子がおもちゃで無邪気に遊ぶように・・・」とでも言いましょうか・・・。
そんな本能の赴くまま吹き鳴らす
マイルスのトランペットは本当に必聴です。

と、マイルスを『ベタ褒め』しつつも、
このアルバムが『フロントがマイルスのみ』となっていたなら、
少々物足りないのかもしれません。
やはり、このアルバムは『2人の共演』
そしてこのメンバーであったからこそ
『名盤』となったアルバムなのでしょうね。


メンバー
キャノンボール・アダレイ  (アルト・サックス)

マイルス・デイヴィス  (トランペット)
ハンク・ジョーンズ  (ピアノ)
サム・ジョーンズ  (ベース)
アート・ブレイキー  (ドラムス)



The Jazz Messengers
At The Cafe Bohemia Vol.1

Art Blakey & The Jazz Messengers



上の『サムシン・エルス』でドラムをたたいていた
『Art Blakey』(アート・ブレイキー)が中心となって結成された、
『The Jazz Messengers』(ジャズ・メッセンジャーズ)の初作品。
ニューヨークにあった『カフェ・ボヘミア』に出演したときの演奏
録音したものが、この作品です。
私がジャズドラムについていろいろと考えていたときに手にしたアルバムで、
ドラムのみに集中して聴くつもりで聴き始めたのが、
そのうち、全体的にスリリングな演奏にハマっていってしまいました。

どの曲も素晴らしいのですが、
中でも『Minor's Holiday』(マイナーズ・ホリデイ)という曲は、
特にスリリングでスピード感のある楽曲で、お気に入りです。
(ハッキリいうと、この楽曲がこのアルバムに収録されているために、
今回のレビューに入れたともいえます。それだけ好きな曲。(笑))

また、「カフェでのライブ演奏の録音」ということもあって、
アート・ブレイキーによるメンバー紹介などが聞けるのも良い感じです。

ジャズドラマーとしては、もう一人、
マックス・ローチというアーティストも好きなんですが、
どちらかというとアート・ブレイキーのほうが好きかも・・。


メンバー
アート・ブレイキー  (ドラムス)

ケニー・ドーハム  (トランペット)
ハンク・モブレー  (テナー・サックス)
ホレス・シルヴァー  (ピアノ)
ダグ・ワトキンス  (ベース)




普段なかなか『ジャズ』というものに触れる機会のない方も、
このレビューをきっかけに、『ジャズ』というものに触れ、
そして『ジャズ』というものを好きになってくださると嬉しいです。

素晴らしいアルバムばかりですので、ぜひ聴いてみてください!




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