コラム No.023
瓶、その3。 (ボトルネック特集)
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ということで・・・。
前々回の記事の最後にもありましたが、
今回は(主観ばかりでお送りしてきた)ボトルネック特集の最終回をお送りします。
最終回の今回は、
ボトルネック奏法(スライドギター)を堪能できるアルバム
をご紹介しようかと・・・。
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1枚目はとりあえずこのアルバムですね。
『デレク・アンド・ザ・ドミノス』のアルバム、『いとしのレイラ』。
エリック・クラプトンの楽曲として記憶されている方も多いんじゃないかと思いますが、
アルバムのタイトルともなっているこの楽曲は、
もともとはデレク・アンド・ザ・ドミノスというバンドの楽曲です。
(クラプトンもメンバーです。)
このアルバムに参加しているのは、
ボトルネック特集1回目にも登場した、デュアン・オールマン。
アルバムと同名であり、多くの方が一度は耳にしたことがあるであろう
『いとしのレイラ』という楽曲のソロで、すさまじいスライドギターが聴けます。
デュアン・オールマンといえば、
オールマン・ブラザーズ・バンドでも有名ですが、
そのバンドの作品でもスライドギターを堪能できます。
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あと、エリック・クラプトンの最近の作品に参加しておられる、
デレク・トラックスというギタリストもかなりのスライドプレイヤー。
ちなみに彼は、現在のオールマン・ブラザーズ・バンドのメンバーでもあり、
このバンドのオリジナルメンバーであるブッチ・トラックスの甥っ子。
名前の『デレク』は、
先ほど登場したデレク・アンド・ザ・ドミノスから付けられた名だそうです。
あと、自身のバンドであるデレク・トラックス・バンドでも活動されています。
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2枚目はザッパバンド出身のギタリスト、
ローウェル・ジョージが中心となり結成されたバンド、
『リトル・フィート』の『ディキシー・チキン』。
このアルバムに収録されている楽曲のいたるところで彼のスライドギターが堪能できます。
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というか、このローウェル・ジョージという人物も、
先ほどのデュアン・オールマンと並んでといってもいいくらい、
スライドの名手として有名な人物です。
もう一枚、この『ディキシー・チキン』の1つ前にリリースされた
『セイリン・シューズ』というアルバムも、
名盤として名高いです。
(こちらはまだ聴いたことがないので、レビュー的なものは控えておきます。)
3枚目は通称『オレンジアルバム』とも呼ばれる、
(第2期)『ジェフ・ベック・グループ』のアルバム。
その名も『ジェフ・ベック・グループ』。
このアルバムに収録されている『デフィニトリー・メイビー』という楽曲で、
ジェフ・ベック(師匠)のワウのかかったカッコいいスライドを聴くことができます。
※ 『ワウ』とは・・・。
エフェクターのひとつ。ペダルを動かすことで『わぅ〜』とか『ぅわ〜』という効果が得られる。(笑)
・・・っていうか、うちのサイト
の『変音機紀行』というコンテンツにある、
Crybabyというエフェクターのレビューにてサンプルを公開してますので、
気になる方はそちらを聴いてみてください。
ジェフ・ベック(師匠)はあまりスライドなどを多用されないので、
しっかりとしたスライドが聴けるのはこの楽曲だけなんじゃないかなぁ・・と。
(効果音的な使い方などは結構なさってるみたいですが・・・。)
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『魅惑の邦題』の回でも登場した『おせっかい』こと、
『Pink Floyd』の『Meddle』。
このアルバムに収録されている、
レコードリリースの際にはB面がこの1曲だけだった
という事でも有名なフロイドの名曲、『Echoes』。
シンセやパッドの音色だけを聴いてみても神秘的なフレーズばかりですが、
この楽曲をさらに幻想的にしているのは、ボトルネック奏法によるD.ギルモアのギター。
(このアルバムに収録されているほかの楽曲でもボトルネック奏法を聴くことができますが、
インパクトのあるのはやっぱりこの曲かと・・・。)
長編大作ではありますが、気になった方はぜひぜひ聴いてみていただきたいです。
(ちなみに、この楽曲だけで23分ほど。)
あと、これはボトルネック奏法ではなく『スティールギター』での演奏なのですが・・・。
※ スティールギターとは。
ギターを横にしたようなつくりの楽器で、基本的にスライドバーを使用して演奏する。
→画像はこちら。
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このブログでは何度も登場しているこの『対』というアルバムに収録されている、
これまた何度も登場している『High Hopes』という楽曲で、
とても素晴らしいスライドソロが聴けます。
この楽曲のこのソロを聴いてくださったら、
私が『美しい曲』としてこの曲を選んだ理由がわかってもらえるはず・・・。
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ということで、これにて3回にわたってお送りしたボトルネック特集も終了!
少しでも参考にしていただけると嬉しいです。
※MiyaFactory的ぶろぐ。 2008/01/25の日記より。
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