コラム No.013

魅惑の邦題、パート3。

え〜・・・。

なんか、今にも大雨が来そうなところから
配信している『MiyaFactory的ぶろぐ。』

こうやって、改まって挨拶をするのは久々に感じているみやです、ども。





と、はじめの挨拶が終わったところで、
今回は早くも『邦題』第3弾ということでありますが・・・。(笑)







第3弾の今回は、
第1弾から引っ張り続けた『フランク・ザッパ』の作品を中心に
進めて行きたいと思います。


ザッパの作品というのは
原題を直訳しただけでも結構インパクトのあるものが多いので、
今回は邦題の面白さというよりも

ザッパ作品の面白さ


をお伝えできればなぁと考えております。



(これまではフランク・ザッパのことを『FZ氏』と書いていたのですが、
軽く変換がめんどくさくなってきたので『ザッパ』と表記することにします。(笑))






CDレビューではありませんので、感想などは書いておりません。
あと毎度のことではありますが、
ザッパの歌は煩悩の塊のような歌詞なので、青少年にはオススメしません。(苦笑)












ということで、『魅惑の邦題:ザッパ変』・・・、
じゃなかった『魅惑の邦題:ザッパ編:前編』スタート!








(一つ目のジャケット写真がありませんでした〜。申し訳ない!)


1968年リリースで、
『Frank Zappa & The Mothers Of Invention』の時の作品の、
『We're Only In It For The Money』

今売られているものは原題をそのまま読んだ
『ウィーアー・オンリー・イン・イット・フォー・ザ・マネー』
というタイトルでリリースされておりますが、
昔の邦題は『マザーズ・オブ・インベンションのおかしな世界』だったそうです。



(『今売られている〜』とありますが、
1993年のCD化2000〜2001年あたりの紙ジャケット化で再リリースされた作品は
ほとんどが原題のそのままの読みでリリースされているようです。)





このアルバムには2種類のジャケット(確か裏と表になっていたように思いますが)があり、
もうひとつのジャケットは
ビートルズ『サージェント・ペパーズ〜』のパロディとなっております。
(↓のジャケット。)









下のがビートルズ『サージェント・ペパーズ〜』
こうやって並べてみてみると、本当によく似てますね。(笑)









こんな風にビートルズのパロディをしたりしてますが、
後にジョン・レノンと協演したりしているので、仲が悪くなったわけでもなさそうです。










ついでのついでに、このアルバムで協演した楽曲が聴けるんですが・・・。


確か、一時期販売されていたこのアルバムには、
ザッパ
との協演の模様は収録されていなかった
ような・・・。


曖昧な記憶で申し訳ございませんが、
ザッパとの協演の楽曲を聴きたい場合は、
購入(レンタル)する前にしっかり調べてみてください。














2枚目は1967年リリースの、
これまたMothers Of Inventionでの作品、『Absolutely Free』

こちらも最近のリリースでは原題をそのまま読んだ『アブソリュートリー・フリー』
昔の邦題は『マザーズ・オブ・インベンションの自由な世界』














このときのの『とりあえずCD(仮)』でも紹介していた、1975年リリースの作品で
ザッパ
自身もお気に入りだったという『One Size Fits All』

現在は『ワン・サイズ・フィッツ・オール』で、昔は『万物同サイズの法則』



簡単に翻訳すると『ひとつのサイズは全てに合う』・・・、っていう感じでしょうか。






まぁ、翻訳したところで微妙に訳わかんないことには変わりないですが・・・。
でも、なんか奥が深い言葉ですね。(笑)



メンバーには、
ジョージ・デューク
ナポレオン・マーフィー・ブルック
トム・ファウラーなど。
ザッパ自身が「多大な影響を受けた」と語っていた
ジョニー”ギター”ワトソンもゲスト参加。














またちょっとさかのぼって、1970年リリースの『Weasels Ripped My Flesh』

今も昔も変わらず、『いたち野郎』という邦題が付いています。


非常にインパクトのあるジャケットですが、
新聞にあった(電動)ヒゲ剃り』の広告を元にしたものだそうです。



ちなみに、おなじみの『エキサイト翻訳くん』 で翻訳してみたところ、
『イタチは私の肉を裂きました。』だそうです。

イラストと全く同じですな。(苦笑)


メンバーには、
後にリトル・フィートを結成するローウェル・ジョージが参加してます。














1970年リリースの『Chunga's Revenge』

今の邦題は『チャンガの復讐』で、昔は『チュンガの復讐』


英語の発音が変わるにつれて、読み方が変わったんでしょうかね〜。


メンバーには、元ザ・タートルズフロー&エディが参加。













1975年の作品で、ザッパの高校の同級生だった
キャプテン・ビーフハートとの共作『Bongo Fury』


現在の邦題は『ボンゴ・フューリー』で、昔は『狂気のボンゴ』



このアルバム製作中に、ザッパの資金でビーフハート
自分のアルバムを作ろうとしたためとかで一気に仲が悪くなったらしく、
このアルバムのジャケットでは両方ともが不機嫌そうな顔で写っているそうです。



メンバーにはキャプテン・ビーフハート
あと、凄腕ドラマーのテリー・ボジオが初参戦!












1976年の作品、『Zoot Allures』

現在の邦題は『ズート・アリュアーズ』で、昔は『虚飾の魅惑』


来日時に付けてもらった『不乱苦雑派』(フランク・ザッパの当て字)という名前が、
CDの冊子の裏面に入っているのも見所!?
ザッパ本人はこの当て字をかなり気に入っていたそうです。)


参加メンバーはテリー・ボジオナポレオン・マーフィー・ブルックなど。














1982年リリースの
『Ship Arriving Too Late To Save A Drowning Witch』

現在の邦題は

『たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船』
・・・、

ってタイトルをそのまま直訳しただけなんやろうけど、とりあえず長っ!!!!


昔の邦題は『フランク・ザッパの○△□』
完全にジャケットの雰囲気で付けられた邦題なんでしょうが、
とりあえず意味がわかりません。(笑)


メンバーにはスティーブ・ヴァイが参加!













1981年リリースの『Tinsel Town Rebellion』

現在の邦題は『ティンゼル・タウン・リベリオン』で、
昔の邦題は『ティンゼル・タウンの暴動』


メンバーにはスティーブ・ヴァイ

あと、
後にデュラン・デュランに加入することとなるウォーレン・ククルロが参加。














1983年リリースの『The Man From Utopia』

現在の邦題は『ザ・マン・フロム・ユートピア』
直訳をすれば『ユートピアから来た男』という感じでしょうかね〜。







ただ残念ながら、
昔の邦題はそんな安直な付け方をしてくれてはおりません。










































昔の邦題は『ハエ・ハエ・カカカ・ザッパ・パ』


ここまでくると意味だとか理由だとか、
もう本当にどーでもよくなってきます。(笑)
(このアルバムをリリースする前のライブで大量の蚊に襲われたエピソードから、
こんな邦題が付けられたそうですが・・・。)




このアルバムにも、スティーブ・ヴァイが参加。

もともとは採譜係として雇われたヴァイですが、
フランク・ザッパ
唯一の弟子になったということもあってか、
結構多くの作品に参加されております。









と、ここまで10枚ほどご紹介をしてきましたが、
いかがでしたでしょうか。
改めて見てみても、
他のアーティストに比べると結構ぶっ飛んだものが多いように思いますね。(笑)


今回は主にアルバムのタイトルを中心にお送りしてきましたので、
次回の『魅惑の邦題:ザッパ編:後編』では
楽曲の邦題を中心にご紹介したいと思います。




ということで、また次回!

MiyaFactory的ぶろぐ。 2007/06/08の日記より。





戻る