フリーゲーム・レビュー

いろんな意味で怖いゲーム・・・。

『ゆめにっき』


特にこれといってオープニングもなく、
公式ページに行ってみても、
ゲームに関する情報がかなり少ないという前代未聞のゲーム
何をすればエンドに向かうだとか、何故こういう状態になったのかという
シナリオすらありません。
ただわかっているのは、夢の中を徘徊するゲームということだけ。
これだけ情報が少ないだけに、自分でシナリオを考えたりもしやすいですが、
ゲームの雰囲気を見ると、決して明るいシナリオを思い浮かべることはないでしょう。

これだけ変わった舞台のゲームなので、
音楽、ステージ、アイテム、キャラクター、どれをとっても不思議なものばかり。
ステージに登場するオブジェなども変わっていて、
普通の人の普通のあたまでは描けないようなものばかりです。
また色彩感覚もおかしくなってしまいそうなくらい変わっていて、
真っ暗なステージに、黄、青、緑、白などが交互に点滅してるキャラがいたり、
(進んでいくとワープがあるんですが、)ワープから出てみると、
一面真っ赤な世界だったり・・。
そういうステージや雰囲気を一字で表すならば、『狂』っていう感じでしょうか。(苦笑)
『Mother2』をやったことある方ならわかっていただけるかと思いますが、
『ムーンサイド』というステージに、かなり近いものがあります。
(それに『マジカント』の雰囲気をちょびっとだけ足して割ったような感じ。)
『ムーンサイド』というのは、あくまでもゲームの1部分で、
表に戻れば『フォーサイド』という明るい街が待っているので、
気持ち悪さも我慢すればすぐに過ぎていきますが、
この『ゆめにっき』はすべてが『ムーンサイド』状態ゆえ、逃げ場がありません
進めていくとわかりますが、明るいものが期待できないので、余計に怖く感じます。

音楽はパッドやシンセの類の音を多用した楽曲が多く、
それも不思議な感じで、すこし怖かったりします。
(この音楽が、ステージの怖さを、さらに盛り上げているといえます。)
ところどころファミコンを髣髴とさせる音楽が鳴るんですが、
それはそれでなかなかいい感じです。

このような不思議で怖いゲームではあるんですが、
細かいところを見ていくと非常によく作りこまれていて、
その辺は「すごいなぁ・・。」と感心するばかりです。
たとえば、床の種類によって歩く音がちゃんと変わったり、
ゲームを進めていくと、いくつか『エフェクト』なるものを手に入れていくんですが、
その『エフェクト』それぞれにアクションがありまして、
ほぼ全部が違う動きをするように作られていたりします。

これらの細かさが、誰でも楽しんで遊べるゲームに使われていたなら、
そのゲームは間違いなく、人気を博したと思うんですけどねぇ・・・。(笑)


このようなゲームですが、興味を持たれた方は一度プレイしてみてください。
あと、もう一度書いておきますが・・・。

絶対に暗いところでやらないこと!!
(チカチカする場面があったりするので、昔のポケモン事件になりかねません。)
あと、
心臓の弱い方、怖いゲームの苦手な方はお控えください!!
(バイオハザードよりもクロックタワーよりも怖いです。いろんな意味で。)

これらの忠告を無視して、プレイし、
気分が悪くなったり、精神状態が危うくなったりしても、
私は責任を取りませぬ・・・。


『ゆめにっき』

↓ゲームに詰まって、本当に進めなくなったら。
『ゆめにっき』をやや攻略



あまりにもレビューが短いので、
またレビューしなおすと思います。


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